「チェンリーは
マフィアのドンの娘さんです。
だから
普通の女の子の経験があまりできてないはずです。
今日の行動見てて思いました。
チェンリーも普通の女の子なんだなって。
買い物を楽しんだり
クレープを美味しそうに食べたり。」
「お前は
そんなくだらない理由でチェンリーと逃げたのか?」
「そうです。
チェンリーに
普通の女の子の体験をさせてあげたかったからです。
でも…
すぐに見つかってしまいできませんでしたが…。」
芦川さんは
鼻で笑う。
「面白い女だ。
自分の命を捨ててまでチェンリーを。
もし
俺が来なかったらどうなってたか分かるか?」
「そのことに関しては感謝してます。
ありがとうございました。」
私は深々と芦川さんに頭を下げる。



