チェンリーは
龍牙さんにひこずられながら外に出る。
「仕方ない!
行っとくけど凪!
次日本に来たらゆめは貰う!
分かったな!」
「あげねーよ。
バーカ。」
チェンリーは
ときどき私たちの方を見ながら名残惜しそうに龍牙さんと一緒にバイクに乗って行った。
「よかったのでしょうか?」
「何が?」
「チェンリーですよ。」
すると
芦川さんは私の指に芦川さんの指を絡めてくる。
「俺といる時に
他のやつのこと考えてんじゃねーよ。」
「芦川さんって
意外とヤキモチ焼きですか?」
私は
冗談っぽく言う。
「そうだ。
ヤキモチ焼いている。
悪いか?」