つぼみ、ほころぶ

――


「――欲情したって言えば、満足かよ?」


違う。


だからあたしは、怯む態度なんか一切なく答えた。


「あたしは、ユウちゃんの本当が知りたい」


目を逸らしちゃいけない気がした。そんなことしたら、逃げられそうな予感かした。


シュチュエイションはもうお膳立てされすぎててばっちりだった。


でも、あたしたちにはそんなことは関係なく。