だから、あんなに顔を赤らめたの? あたしの冗談に、翻弄されたの? 「ユウちゃん」 「……」 「ユウちゃん……?」 「……」 「ユウちゃ……」 「っもう黙れっ!!」 「っ!!」 やっと振り返ってくれたユウちゃん。その顔は耳だけじゃなく全部赤くて、それに呆けるうちに、あたしは両の腕を押さえられ、組み敷かれてた。 ユウちゃんに。