なんて言いやがりながら、ユウちゃんはほんとに少し照れてる。
「馬っ鹿じゃないのっ!!」
そんなお礼はくそくらえだっ!!
「あれ？ 喜ばれてねえの？」
「はあっ!?」
あまりにも腹が立ったし、ちょうどそんな近くにいたものだから、あたしはユウちゃんのみぞおちに一発蹴りを入れてやった。
ぐぬぬと呻きながら、ユウちゃんはその場に崩れ落ちる。
「ほんと馬鹿っ!! さっきはおかみさんにあんな立派に対応してたのに、いなくなったらこれかっ!!」
「ううっ、痛え……。……オレ、さっきはそんなに立派だったか？」
だから怒ってるんだと、違う気もしたけど肯定したら、何故かユウちゃんは安堵の表情であたしを見上げてきた。
