メイクも無事終了し、お姉さんにお礼を言ってから受付へ向かうと、カズくんは他のお客様のお会計中で、その近くでは、断れなかったんだろう、ユウちゃんが苦手なハーブティーを飲んでた。
「ユウちゃん、ありがとうございました。でも、お金返すの遅くなっちゃうよ?」
「そんな要求はせん。――サイズは大丈夫だな。さすがオレ」
「――分かった。ありがとうございます。サイズは完璧。さすがアパレル関係」
素直に褒めたからか、頭を撫でて褒め返される。あたしはそのまたお礼にと、ハーブティーを飲み干してあげた。お互いに、残すのは好みじゃないんだ。
「行くか」
「うんっ。こんなに飾ってもらったんだから遊びに行きたいっ! ――カズくんも、ありがとうございました」
「嫌気がさしたら、ユウは置き去りにして帰っておいで」
「はーい」
素敵な服に見合うような仕草を心がけ、ユウちゃんの車に乗り込んだ。



