そう言ってにっこりと笑いかける葛城くんは、フツウの女の子ならクラッときちゃうくらいかっこよかった。
私もちょっとばかり、ドキドキした。
「あ、オレ、葛城の友達の佐倉圭介(さくらけいすけ)って言います。コイツ、めちゃくちゃ吉野さんのファンなんっすよー。」
「何でまた、私なのかなぁ・・・。」
私は苦笑いしながら、貴史の様子を伺った。
貴史は黙ってもくもくとランチをとっている。
こーいうときの貴史って、妙に怖いんだよな。
私はこのとき、場所を変えようかどうかと、いろいろ考えていた。
「あの・・・吉野さんにお願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?」
「え、ナニ?」
突然、葛城くんが言ってきた。
一体、この私にお願いだなんて、何だろう?
「3ヵ月後に絵の大会があるんですけど、そのモデルになってほしいんです。もちろん、お礼はします。突然何を言いだすんだ、とは自分でもわかっています。けど、さっきスケッチを落としたことで、吉野さんにバレたのも一つの縁だと思ってお願いしました。オレ、どうしても吉野さんを描きたいんです。」
そう言って葛城くんが頭を下げると、佐倉くんまでもが、
私もちょっとばかり、ドキドキした。
「あ、オレ、葛城の友達の佐倉圭介(さくらけいすけ)って言います。コイツ、めちゃくちゃ吉野さんのファンなんっすよー。」
「何でまた、私なのかなぁ・・・。」
私は苦笑いしながら、貴史の様子を伺った。
貴史は黙ってもくもくとランチをとっている。
こーいうときの貴史って、妙に怖いんだよな。
私はこのとき、場所を変えようかどうかと、いろいろ考えていた。
「あの・・・吉野さんにお願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?」
「え、ナニ?」
突然、葛城くんが言ってきた。
一体、この私にお願いだなんて、何だろう?
「3ヵ月後に絵の大会があるんですけど、そのモデルになってほしいんです。もちろん、お礼はします。突然何を言いだすんだ、とは自分でもわかっています。けど、さっきスケッチを落としたことで、吉野さんにバレたのも一つの縁だと思ってお願いしました。オレ、どうしても吉野さんを描きたいんです。」
そう言って葛城くんが頭を下げると、佐倉くんまでもが、

