サクリフェル『この辺で良いか…』

近くの森へ降りれば羽根を閉じフードをかぶる

まだ、此処では異人を良く見られてはいない。

だから、こうやって身を隠す。



ザワザワ
ガヤガヤ


花街ではなく、町が騒がしい


サクリフェル『(いったい何をしているというんだ? )』

騒がしい町に驚きを見せるサクリフェル
地上にはあまり出向かない彼は
地上のことを良く知らない。


町人『やはり花魁太夫は違うな!!』

町人2『ああ、そうだな!!
花魁道中を見れるなんて帰ってきて正解だったな!!』


サクリフェル『(花魁道中??何だソレは……花魁??あの女か……)』

サクリフェルは綺麗な着物を身に着け歩く一人の女性に目を向けるとギョッとする


サクリフェル『(あの餓鬼……まさか…)』

花魁太夫の隣を歩く少女…
自らが前(数年前)に見た金髪の翡翠の少女
己の暗殺対象である子だった。