蝶姫『なぁ、姐さん
うちな?約束があるんや
とっても大切な約束が……
彼はうちの正体知ったらいなくなるんやろうな…
うちは……どうして〝人間〟に産まれて来られへんかったんなかなぁっ』


涙を流す蝶姫
顔を手で覆うと
声をこらして泣く
ひたすら泣く。



パキッ


蝶姫『誰や?!』


バシッ


蝶姫は懐に入っていた簪を
音のした方へ投げる