手術室からベッドが運び出されると紗代里は急いで駆け寄った。
「茜!茜!」
幾つもの管に繋がれて眠る南大寺さんに紗代里は話しかける。
手術をしたばかりの為か、顔色は青白く紗代里の呼びかけにも反応しない。
頭には包帯が巻かれ、左頬にはガーゼがしてある。
その痛々しい姿に胸が苦しくなった――。
南大寺さん……。
グッと力一杯手を握りしめて怒りと悲しみの感情を必死に抑えた。
「大丈夫だよ。今はまだ麻酔が効いてるだけだ。暫くすると目が覚める」
そう後ろから声が聞こえ、振りかえると執刀医が手術室から出てきた。
「先生!茜は大丈夫なんですか!?」
「大丈夫。命に別状はないよ。左手首を複雑骨折と腰椎捻挫だ。暫くは安静が必要だな」
「手首を……複雑骨折って……」
紗代里は執刀医の言葉に目を見張った。
「茜!茜!」
幾つもの管に繋がれて眠る南大寺さんに紗代里は話しかける。
手術をしたばかりの為か、顔色は青白く紗代里の呼びかけにも反応しない。
頭には包帯が巻かれ、左頬にはガーゼがしてある。
その痛々しい姿に胸が苦しくなった――。
南大寺さん……。
グッと力一杯手を握りしめて怒りと悲しみの感情を必死に抑えた。
「大丈夫だよ。今はまだ麻酔が効いてるだけだ。暫くすると目が覚める」
そう後ろから声が聞こえ、振りかえると執刀医が手術室から出てきた。
「先生!茜は大丈夫なんですか!?」
「大丈夫。命に別状はないよ。左手首を複雑骨折と腰椎捻挫だ。暫くは安静が必要だな」
「手首を……複雑骨折って……」
紗代里は執刀医の言葉に目を見張った。

