シャッフル

「わかった」

 至急を要するとは何だろうか……。

 不安が頭を駆け巡る中、内線を切り替えた。

「もしもし」

『遠也!?』

 切羽詰まった様な慌てた声がした。

 それを聞いただけで、ただ事出はないように思えた。

「どうしたんだ紗代里。会社に電話してくるなんて――」

『茜が――!茜が事故に遭って病院に運ばれたの!』

 ――!?

「なんだって!?」
 
 ガタッ!!

 思わず座っていた椅子から勢いよく立ち上がった。

 真っ白の頭で受話器を持つ手が小刻みに震えだす。

「だ、大丈夫なのか!?どこ――!?い今どこにいるんだっ!?」

 上手く喋れない――。呼吸が出来ない――。

 激しい動機が、身体の中心と真っ白の頭の中で鳴り響く――。

 目の前が真っ暗になる程の目眩に、思わず受話器を持っていない手をデスクに付くと、倒れそうになる身体を必死に堪えた。