シャッフル

 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか――。

「同級生ですし、お互い敬語で話すのやめましょうか。その方がいいですよね」

 と、彼女が言った。

 どうやら俺は同級生として接していいらしい……。

 何から話していいのか、聞きたいことは山程あるのにただ黙ってコーヒーを飲むことしか出来ない。

 こうなったら最初から――、出会った時の話から聞いた方がいいな。

「あの、南大寺さん」

「はい」

「覚えてる?俺と会った時の事」

「ええ。覚えてる。焼却炉でこの楽譜とイルカのビーズを交換したんだよね」

「正直、あの時の楽譜にまた出会うなんて思いもしなかったよ。大事にしてくれてありがとう」

 そう言うと、彼女は恥ずかしそうに笑った。