シャッフル

「紗代里。こちらの方は?」

 あっ……。

 南大寺 茜は頭を少し傾げ俺を見た。

 ――!!

 彼女と目が合うと緊張が走り、言葉が出ない。


「前に話した貴女の大ファンの常務君よ」

 紗代里がそう言うと、彼女は「ああ!」と何かを思い出した様に頷いた。

「いつもCDを聴いて下さってるんですよね?ありがとうございます」

 彼女はそう言うと、頭を下げた。

「あっ……えっ……」

 ドキマギして返事をすることなく何故か会釈を彼女に返した。