シャッフル

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「常務」

 朝のミーティングが終わりデスクに戻ると、秘書の森岡が声をかけてきた。

「今内線があって、社長がお呼びとの事です」

「社長が?」

 爺さんの呼び出しは大体いい話ではない。

 怪訝に思うも無視するわけにもいかず、とりあえず社長室に向かった。

 部屋の前に着くと、一度深呼吸しノックをし部屋へ入った。

「何の用ですか」

 椅子に座り書類にサインをしている祖父に、冷めた口調で訊ねた。

 祖父は手を止めると、秘書の黒川に目を向けた。それに答えるように、黒川は小さく頷き持っていた台紙のような物を「こちらを」と言って俺に渡してきた。

「……これは?」

 台紙を開いて見ると、若い女性の写真が入っていた。それを見ると直ぐに理解できた。

「見合い写真だ」

「しません」

 祖父の言葉に重なるように即答した。