シャッフル

 アパートに着き階段を上がり、廊下を歩いていると少し先にある紗代里の部屋のドアが開いた。

 出てきたのは財布を持った紗代里だ。

「紗代里」


「あ、遠也。ちょうど良かったー。今コーヒー切らしててちょっと買ってくるから先入ってて」 


「あ、ああ……」

 紗代里は「すぐ戻るね」といいながら小走りで階段降りていった。

 久しぶりに会う彼女――。

 紗代里がいないと思うと緊張が走る。

 ふーっと深呼吸をするとドアを開けた。