シャッフル

「退院したらどうするんだ?」

「暫くは紗代里のアパートでお世話になる予定なの。手動かせないから不便でしょ?って言われて」

「……そうか」

「早くピアノ弾きたいな……」

 ポツリと呟く彼女。

「また弾けるようになるさ。リハビリがんばろう」

「そうだね……うん」

 笑顔で頷く彼女。
 
 また胸に刺すような痛みが走る――。

 俺は彼女を励ましに来たのか――?

 それとも、残酷な事を言わせているだけじゃないのか――?

 彼女は気づいてるんだろう。

 本当はもう――……。