「・・・い、おい。聞いてんのかよ。」顔を上げると、

相澤君の顔が目の前にあった。て、えええええ!?近い近い近い!!

一気に体がボボボッと熱くなった。

「は、はい!!!」慌てて返事をする。

「だから、ケガなかったか。って」

「え?あぁ。大丈夫です。ありがとう。」すると、相澤君は『フッ』とわずかに笑った。

「ん。じゃあな。」と言って去ってしまった。ヤ、ヤヤヤバイ・・。

暴れる心臓を手で押さえながら急いで教室に行った。