「…あれは、ネットで買った…惚れ薬みたいなものよ…」
は?惚れ薬?そんなの存在するのか。
てゆうか
「変な匂いがするって言ってたんですけど?」
「__たぶん、フェロモン的なやつの匂いだと思う…」
「あの糸みたいなのは?」
「髪の毛…です…」
やっぱり。
「髪の毛と一緒に摂取すると効果が上がるって書いてあって…。時間が経てば効果は無くなるから、元に戻ると…思い、ます…」
「……」
そんな気持ち悪いものを光太に___。
本当にごめんな。
「先輩」
「は、はいっ!」
俺の声のトーンが変わってビクつく先輩。
「今後、俺に手作りの食べ物は渡さないってみんなに伝えておいてください。あと、先輩と一緒にいた一年、二人共俺の連絡先消してください。話しかけることも全部今後俺に関わらないでくだい。理由は一番分かっていますよね?もう顔も見たくない。」
「__えっ?」
「なんですか?弁解でもしたいんですか」
「う…ううん、分かった、伝えておくね…」

