ふと、後を付けていた二人組の顔がチラついた。
もしかしてだけどあの二人が?
母さんに光太を任せて、先輩の連絡先を探した。
____あった。
_プルルルル____
「みつるくん!?どうしたの?こんな夜遅くに「チョコになにを入れたんですか」
先輩の言葉をさえぎり質問をした。
「え?なんのこと?」
は?今さら知らないふりかよ。
「チョコの中に糸が入ってました。それにアルコールみたいな匂いもした」
「…みつるくん食べた?」
「俺の弟が食べました。その後様子がおかしくなったんだ。あれは何なんですか」
いつもと違う雰囲気の俺にびっくりした様子の先輩だったが、初めて電話が来たのが嬉しかったんだろう。

