トントン 「ん?」 「みっくん…」 下を向いた光太が部屋に入ってきた。 「なんかね、頭がぼーってするの…風邪引いちゃったのかな…」 よく見ると光太の顔は赤く火照っていて、目もトロンとしていた。 「えっ、どうした?」 光太に駆け寄ると俺に抱きついてきた。 「みっくん…」 風邪?にしても様子がおかしいような。 まるで、好きな人を目の前にしてる女子みたいな顔をしてる。 「みっくん…大好きぃ…」 「へ…?」