〈ユナside〉


「え…まじ…?」

「えへへ」


この日はみおの朝練が無く、一緒に登校した。

昨日の放課後の事を謝ってから、ハル君に告白されてお試しで付き合うことになった経緯を話したら唖然とした。


「…ユナは須藤君のことが好きなの?」

「まだわからないけど好きになりたいし、なれそうって思ったの。それに、あんな真っ直ぐに気持ちを伝えてくれてすごい嬉しかったから…」


昨日の出来事を思い出すとまだ顔が熱くなる。


「そっか…よかったね!」


すごい複雑そうに笑うみお。


「みつる君のことは、もういいんだね?」

「う、うん…」


あの2人のことを思うと心が痛い。

そっか、みおはあの2人が付き合ってること知らないんだ…。

みつる君と菜緒ちゃんは付き合ってるんだよ。

あんなにお似合いのカップルなかなかいないよ。