「あの…、ユナちゃん…!」
「え?」
「えっと…、久しぶり」
「______」
誰?
えーと…、私…?
でも確かに今ユナちゃんって、私の名前言ってた。
「あの…、えっと…」
「あれ、ハル…なんだけど…」
「うぇええええぇぇぇ!?」
あれ、ハル君!?
髪型違うだけでこんなに分からなくなっちゃうもん!?
確かに制服じゃないから余計分からないけど、髪の毛上げるとこんなに変わるんだ!
それに私のクラスの女の子達もチラチラ見てるくらい他の男の子達より目立ってる。
「ははっ、そんなに驚く?」
困ったように優しく笑うハル君。
てゆうか髪上げてるのもそうだけど、髪短くなった?
「髪上げてると結構雰囲気変わるんだね!」
「あー…、そうかな?ユナちゃんに言われた後髪も短く切ってみたんだよ」
「やっぱり!短い方がすごい似合ってるね!」
「へへ、ありがとう」
ハル君の優しい顔がはっきり見える。
それにしてもハル君ってこんなに綺麗な顔してたんだ…。
「あっ、ユナー!あのイケメン誰よ!!」
ハル君とバイバイして泳いでるとクラスの友達が集まってきた。
「みつる君と諒君しか気づかなかったけど、6組にもう1人イケメンがいたなんて!」
「完全にノーマークだったよー!あんな人いたっけー!」
髪の毛切っただけなのにこの人気。
やっぱりハル君、元がよかったんだなー。
「ハル君だよ」
「名前までかっこいー!え、ユナ友達だったの?ユナにだけしか自分から声かけてなかったもんね!」
「そうなの?」

