「…耐えてる……」
「偉い。もうちょい頑張れー」
恥ずかしさに耐えながら私は菜緒ちゃんがずっと見つめてる視線の先が気になった。
幸せそうに微笑んで、どこ見てるんだろう…。
目の前にいる男子たちと目が合わないように視線の先を探す。
あれ…_____、みつる君!?
思わずみつる君を見つけてしまい体中の熱が上がるのを感じた。
やば、みつる君見ちゃった…。
引き締まった体に、スタイルも良くて高身長。
それに顔もかっこいい。
明らかに周りの男子達とは違う。
うわぁ…、漫画から出てきたみたいにかっこいい。
それに女子に興味がないと言わんばかりに視線がこっちを向いていない。
周りは先生の話聞いてる?ってくらい女子のことガン見なのに…。
さっき更衣室で6組の女子が言っていた事の意味がとてもよく分かった。
これは好印象すぎる。
______ってあれ、何度見返しても菜緒ちゃんの視線の先はみつる君だ。
もしかして、付き合ってたりするのかな____
ズキ…
そうだよね、あんなにかっこいい人に彼女がいない方が変だし、菜緒ちゃんならものすごく納得がいく。
だって菜緒ちゃんの顔は恋してる女の子の目だもん。
すごく優しくて愛おしいものを見るような顔。

