「あー…、髪はこのくらいないとなんか落ち着かなくて…」
「そうなんだぁ、短いのすごい似合うと思うんだけどな」
あまり顔は見えないけど整った顔、してると思うんだけど。
「髪の毛切ったらすごいモテちゃったりして!」
私の提案に少し驚いたような顔をするハル君。
「……似合うと思う…?」
「もちろん!」
私が即答すると少し嬉しそうに、そっかと言って各自のクラスに戻った。
それにしても結構ハル君と仲良くなれたなー。
話してるうちに苗字呼びから名前呼びに変わった。
あんまりハル君が人と話してるところ見たことないけど、クラスではどんな感じなんだろう。
「あ、ユナ帰ってきた」
「ただいまー、ごめんね移動教室行こっか」
「これが終わればご飯食べれる…」
お腹ぺこぺこのみおを連れて4限目を受けた。
ご飯を食べていると思い出したくなかったことを言われた。
「そうだ、来週やばいよねぇ、ユナ大丈夫?」
「____やめて!思い出しちゃったじゃんよぉぉ___」
「いや、すごい平然としてたからさ。忘れてるのかと「忘れさせてよ…」」
みおの言葉で思い出してしまった私。

