<ユナside>
7月ももう半ば。
みんなが暑いと最大限に制服をまくる中、ハル君は規則通りの制服の着こなしだった。
「ねぇねぇハル君、暑くないの?」
休み時間にちょうど廊下で会ったハル君にずっと気になっていたことを聞いた。
「えっ…、んー、暑いけどまだ我慢できるかな」
少し困ったように笑うハル君。
そうだよね、絶対暑いよね。
私も暑過ぎて規則ギリギリまでスカート捲ってるけど、それでも暑いもん!
それに比べて男子は長ズボンって、もう拷問レベルだよね。
それに…
「ハル君髪の毛長くてさらに暑そうだよ?」
顔があまり見えないくらい長い前髪に全体的に長めの髪。
結んであげたくなっちゃう。

