「え、全然払う「うるさい」」
みおに言葉をさえぎられた。
「早く行くよー。遅れたら余計注目集めるよ」
「嫌だ!」
できるだけ男子の視界に入りたくなかった私はみおと急いで更衣室を出た。
____うげぇ
やっぱり男子達がジロジロと女子達を見ながらコソコソ話をしてる。
ほんと嫌。
先生も考えてほしい。
水泳の授業があるのは百歩譲っていいけど、せめて男女違う授業にしてよ…。
男子から隠れるようにして水泳の授業を乗り切った。
「えらいぞー。よく乗り切った」
「ふぇ…、これで私がスタイル悪いのが拡散されるんだ…」
「何言ってんの」
水泳の授業ある日学校休もうかな…。
「ユナはもっと自分に自信持ちなさい」
「持てるところがありませんみお先生」
「はぁーーー、無自覚バカ」
「何さぁ、みおばかぁ…」
それにしてもみおの運動神経は水の中でも素晴らしかった。
普通にクラスの男子より早くて綺麗に泳いでいた。
みおに泳ぎ方今度教えてもらおう。
<みおside>
あーあー、コソコソ話がすごいなぁ。
女子みんながすごい冷たい目線を男子に送る。
うん、気持ち悪い流石に。
ユナ大丈夫かなぁ、謎に自分へのコンプレックス強いもんなぁ。
何も気にすることないのに。
太ってるって言うけど全然そんなことない。
周りの子達と比べたらものすごくわかる。
結構痩せてる方だし、体型の割に胸がなかなかある。
だから自分のこと太ってるって言ってるんだろうなぁ、あーあ、男子に見られて恥ずかしがって真っ赤になって下向いてる。
そーゆうところ、可愛すぎだよユナ。
余計男子の注目集めちゃってるんだよなぁ。

