「どうしたの?須藤くん?」
「___いーや、なんでもない。ユナが選んだ人を応援するから!変な男じゃなかったら!」
「え、うんありがとう?」
何かすごい言いたそうにして言わないみおに疑問を感じながら昼休みが終わった。
<みおside>
「はっ___はっ____」
早朝の涼しい風を感じながら久しぶりに朝練に参加した。
日中は暑いけど朝のこの涼しい感じ、好きだなぁ。
朝練は陸上部以外でも参加できる。
だから陸上部以外の運動部の男子が結構多い。
____あ、また参加してる。
手前の方で走っているみつるくんを見つけた。
それにいつも一緒にいる男の子も一緒のペースで走ってる。
ほんと仲良し。
ふふっと笑みが溢れながら残りの距離を走り切った。
「はぁ、はぁ、____みお、ほんと体力もスピードもすごい…」
「えー、そうかなぁ」
同じ陸上部で朝練に参加してた友達と話しながら片付けをしていると、近くにみつるくんの友達がきた。
「お疲れー!朝練参加してたんだね」
話すのは6組の教室にユナと行った時以来。
「うん。たまにしか参加しないんだけどね。えーと__、よく参加してるの?」
「あ、俺、諒です!ごめんね名前言ってなかったね。一回話したことあったから知った気になってた」
ニコッと爽やかな笑みを浮かべながら丁寧に話す彼に、第一印象はやっぱり優しい人なんだなと確信になった。
「俺は毎日じゃないけど、まあまあな頻度で参加してるよ。ほとんどみつるが行く日に俺もついて行ってる感じなんだけどね」
「そうだったんだ。私はみおです」
慣れない自己紹介に少し恥ずかしさを感じながら名前を言った。

