「ほんとユナは可愛いなー」
「何よ」
「わかりやすいから助かるなーって」
ニコーっと笑うみお。
そして私の頭をわしゃわしゃと撫でながら
「ユナのためならできることなんでもしてあげるからね。口実作りたいなら相談してね?」
な!!
「なんで!」
「え?みつるくんのこと気になってるんじゃないの?ぶつかった日から、やけに他クラスの男子とすれ違う時とか人探ししてるみたいにチラチラ見てるなーって思って。…もしかして、保健室の人の方だった?」
「のんのん!」
須藤くんとはたまにしかすれ違う機会がないけど、会うといつも声をかけてくれるから結構仲良くなれた。
今では軽く「よっ」って言える関係になれた。
「ほらみつるくんの方でしょ。でも私的には須藤くんも…」
途中まで言いかけて言葉が止まったみお。

