須藤君が声をかけてくれた。
クラスが1組と6組で離れていたから、全然接点なくて会えなかったんだよね。
でも、さんって言われ慣れないから変や感じ...。
「あの、須藤君が嫌じゃなかったら呼び捨てで大丈夫だよ?同級生なのにさん付けは変な感じしちゃって...」
「えと...、呼び捨てはさすがに...じゃあ、ちゃん付けでも、いいかな」
「うん!須藤君が大丈夫なら私は全然!」
「じゃあ、また...ね、ユナちゃん」
「またね!」
須藤君に話しかけてもらえると思ってなくて、びっくりして大声になっちゃった。
でも挨拶してもらえたの嬉しかったなぁ。
友達が増えた感じ。
「ユナ、すごいね。高校入ってから人見知り結構克服してきたんじゃない?」
「え、本当?」
「全然人見知りしなくなったじゃん!」

