「へー…須藤君の…、あそこ仲良かったのかな」
「いやー、でも中学も多分違うと思うし学校で話してる所なんて見たことないぞ。まず須藤が誰かと一緒にいる所見た事ないし」
確かに。
須藤君とは同じクラスだけど一回も話した事がない。
それに誰かと一緒にいることもなくクラスでもほとんど一人でいる、あまり話さない系の子。
それに…、今思えばユナちゃん男の制服持っていたような。
なんで制服を______
「ま。なんか須藤が具合悪そうにしてたところをちょうど、ユナちゃんが見つけて保健室連れて行ったんだってー」
あぁ、そーゆうこと。
それを先に言えよな、付き合ってるのかと思った。
でも人助けか、ほんと優しいんだな…。
須藤君と変わりたかった。
「みつるが具合悪そうにしてたら周りの女子がほっとかないだろー。それに、ユナちゃんに見つけてもらう前に菜緒に見つかりそうだな」
ははっ、と笑う諒。
うん。確かに、余裕で想像つく…。
「それにしてもみおちゃん、近くで見ても可愛かったなー。やっぱり綺麗な顔してたよ。ユナちゃんも顔赤くなってワタワタしてて、小動物みたいで可愛かったよ」
ドカッ
ニタニタ笑顔でユナちゃんのことを話す諒に腹立って一発殴った。
「記憶から消せ」

