カワイイ系の男の子にはご注意を!?

<みつるside>

「はぁーっ、やっと終わったぁ…」

「そうだなー。女子が終わる前に早く帰った方がいいんじゃない?」

「あ……、やべ忘れてた、」


諒の一言で朝の出来事を思い出した俺は、女子の取り巻きをくぐり抜け急いで教室に向かった。


「ふー…、間に合った」


まだ6組の女子は戻ってきてなかった。

結果が良くても悪くても、絶対デートに誘ってくる。

だからこそ菜緒が帰ってくる前に先に帰っていないといけない。


「よーし、じゃあ帰ろっかー」

「おう」

着替えが終わり、帰ろうとしていた頃には2、3人ほど女子が帰ってきていた。

やばい、女子ももう終わったんだ。

急いで諒と教室を出ようとした時、一人で機材を運ぼうとしてるクラスの子を見つけた。

「大丈夫?俺が持って行くよ」

「えっ、あ、みつる君…ありがとう!」

びっくり顔で赤面し立ち去る女子。


「おい、いいのか?早く帰らなくて…」