だからかな、姿がすぐ目に入る。
髪の毛ポニーテールにしてる…似合うなぁ。
「みつる君どうしたのー?いつもよりニコニコで嬉しそう!」
「体動かすの好きなんだね−!」
「えっ、ああ、うん。運動好きだからさ」
キャーーっと騒ぐ女子たち。
やば、嬉しさのあまり顔に出ちゃってた。
先生がやってきてクラスごとに集まり授業が始まった。
「なあなあみつる。さっきユナちゃん見つけたんだろ?いつも見つけた時優しい顔するもんな」
「っはぁ!?」
いつもバレないように見てたのに、気づかれてたとか恥ずかしすぎる!
「大丈夫だよ、俺しか気付いてないと思うし」
諒は人のことをよく見ていてさりげない気遣いがすごい。
もう今度から顔に出さないように気をつけないと。
<菜緒side>
みつる、小さい時はたくさん遊んでくれたのに中学入った頃から全然遊んでくれなくなっちゃった。
私はいつも一緒にいたいのにー!
「私とデートしてね!」
定期的に誘い5回に1回くらいつきあってくれるみつる。
まあほとんど諒も一緒なんだけど……。
私の気持ち、いつになったら気付いてくれるんだろう。
中学の時付き合ってるって噂が流れて、私はものすごく嬉しかったんだけどな…。
とにかく!
今日の体力測定で頑張って、放課後デート二人で行ってもらうんだー!
頑張るぞー!

