一旦職員室へ行き、
来た事を知らせる。
職員室から1人の
少し歳をとったおばさんが出てきて
校長室の横にある
応接室の中に通された。
そこで荷物を置いて
ソファーに腰掛ける。
「担任を呼んでくるので
少し待っててくださいね」
ガラ___
一言そう言って
にっこり笑い部屋を出て行った
おばさん。
しばらくすると
再び扉が開き、
担任になる男が入ってきた。
担任も俺の正面にあるソファーに
腰掛け、話しかけてきた。
「よく来ました。
今日は保護者の方はどうしたん?」
その問いかけに俺は一言
『仕事なんで』
と言って片付けた。
それで納得したのだろう。
担任は頷きながら次の話題へと持って行った。
「今日の始業式の中にある
転入生紹介のところでステージに上がってもらう。
さっき居られた先生が誘導してくださるからそれに従ってな。」
『はい。』
淡々と話を進めていくのを
全て聞き流していた。
他にも
クラスは6年A組だという事。
出席番号はゴチャゴチャになるから
組の最後の35番になったという事。
6-Aのクラスメートの事や、
クラスは楽しくて明るいクラスだという事。
いろいろ聞いていたら
あと2.3分で朝会のチャイムが鳴ることに気がついた。

