出会いは、ほんの一瞬だった。


儚くて、触れたら消えてしまいそうな、そんな君を見つけた春の放課後。
日本人離れした薄い青色の髪の毛、空を映したような水色の目。


「おーい、高橋」



高橋、と呼ばれたその男の子は消え去るように私の前から居なくなった。



嫌でもわかる、私が彼にどんな気持ちを抱いたか。


“一目惚れ”


加藤 星奈、高校1年生。



どくんとひとつ、鼓動が跳ねた。