「誰でしょうか。そのお方は」

「もー!いちいちとぼけなくていいのよ!!」

とぼけてなどいませんが…。

「まっ、いいわ。とにかく中に入れてあげなさい」

と言われ、玄関に向かう。

「こんにちは!刹季ちゃん!!」

「あなただれ?」

「そっか~。刹季ちゃんは俺の事好きなはずなんだけど……」

「どんだけ自意識過剰なんですか?妄想癖でもあるんですか?それともナルシですか?」


「うーん。俺もね、そんなに質問されても…。えーと、自意識過剰?妄想癖?ナルシ?だっけ??」

「はい」

「自意識過剰ではないかな。妄想癖でもないよ。ナルシ………ではあるかな~」