『雷斗side』

「雷斗!!早くさぼりにこーぜ?」



いきなり大声のうっさいこいつは俺のだちの川島時政。


髪は赤っぽくてまあまあモテて遊び人。

まあ俺も人のこといえねーけどな。


「あぁ。」



てきとうに返事して俺たちはいつものように中庭に向かう。


中庭っていうか桜並木を外れた桜の木の下。



そう、桜の木と言えば、間違いなく昨日の女は『あいつ』だ。