学校1のイケメンに恋をした!

ようとしたときー。

「……てめーらの相手は俺だっただろ」

自転車のそばから、低くて冷たい声が聞こえた。

「あぁ?てめーはもういいよ。どっか行け」

リーダーらしき男が舌打ちする。

それを聞いた男の人が、ゆっくり立ち上がり、ダークブラウンの髪をかきあげた。

目の周りやほっぺたにはあざができて、口もとにも血がにじんでいて……

凄く痛そう。

なのにその人は、そんなことは微塵も感じせずに言う。

「あんたらが仕掛けてきたんだから、最後まで責任とれよ」

その言葉とほぼ同時に、アザだらけの男の人が動いた。

ーバシッ。ドカッ。バキッ。メリッ。

一瞬のことだった。

なのにスローモーションのようにゆっくりと、男たちが倒れて行くのが見えた。

「すごい…」

「おい、平気か?」

ハッと我に返ると、アザだらけの男の人が服に着いた汚れを払いながら、私の方を見ていた。

「おーい、怪我ねぇか?」

その人の優しい言葉に、コクンと頷く。

「あの……あなたこそ、大丈夫ですか?」

顔の怪我とひどいけど、さっき思いっきりお腹を殴られていたよね。

「きゅ、救急車とか読んだ方が……」

「いや、それはまずい。俺が捕まる。それよりマジで怪我してない?」

「え?あ…わ、私は大丈夫、です…」

「そっか」

傷だらけの顔で、にっこりと笑う男の人。

「それならいいけど。巻き込んで悪かったな」

それだけ言うと、男の人は地面に散乱している酒の缶やつまみを拾い上げてビニール袋に詰め、自転車のカゴたな入れる。

「そいつらが起きる前に、お前も帰れよ」