さいあく。サイアク。最悪っ…‼

くっそぉバカ男! 死ねっ‼

みんなが浮かれるクリスマス。

だけど私は、イルミネーションへと向かう人の波に逆らいながら歩いていた。

私の名前は佐藤由来。

どこにでもいる、地味な15歳。

高校受験を間近に控えた私が、なぜひとりでクリスマスの街を歩いているのかって?

それは、さっきまでは彼氏と楽し〜いデートをしてたから。

そう、1時間前なあのときまでは…。