そのわーわー喚いてる女たちを

シカトし続けながらボーっとしてたら




－－ガラっ




「おい相川、今日はちゃんと来たんだな！」

「まぁな」



担任の江本じゃんかよ。

またなんかごちゃごちゃ小言言われるのは勘弁してほしい。





「２学期は真面目に来いよな！あっ！お前に頼みがある！」



うわぁ…こいつ生徒をパシリによく使うって有名だからな。

めんどくさいこと言われなきゃいいけど。



「……」


「そんな嫌そうな顔すんなって！！お前にピッタリな仕事だ！！」

「なんだよ」

「廊下にある資料を全部資料室に運んでくれ！！」



かなりめんどくせぇじゃんか！！



「はぁ？！何で俺が。他の奴に頼めよ」

「お前しか頼れる奴いねんだよー！！ガハハ」




ほんとにそう思ってんのかよ。

久しぶりに来たらこんな仕打ちですか。




「わかったよ。だりぃけど」

「おう！！やっぱお前は頼りになるな！！２学期からは委員長に推薦しちゃる！」

「それはやめてくれ…」



江本はご機嫌なのを体全体で表しながら

スキップするかのように教室を出て行った。




「めんどくせぇ…」