柊斗が座り込んで


「あいつほんとに姉ちゃんとして好きなのか??」

「はい?!」

「だってさ…まぁ結菜は俺しか恋愛対象に見ないもんね!!」



笑顔で頭をなでなでしてくる。


それより…ヒロ…恋愛対象とか…

無理無理!!あり得ないでしょ!!




「あのね、ヒロは昔すごく甘えん坊で、なんでかお兄ちゃんよりもあたしに引っ付いてたんだ。だから自分で言うのも変だけど、寂しくなったのかな」

「弟の独占欲か」

「そうなのかな??わからないけど…ヒロに彼女できたら大丈夫だと思うんだけどね」

「でもあいつかっこいいしモテないの?」

「バレンタインとか大量にもらってくるから、モテるとは思うんだけど…彼女はいなそう」

「ふーーーーん」



まぁ…まだ中2だから、これからだと思うんだけど。

ヒロにも素敵な恋してほしいな。




「じゃあさ、今度あいつの学校偵察しに行くか」

「偵察??」



偵察って…覗きに行くの??

なんでそこまで



「うん。俺的には1番身近な弟がライバルかもしんないし!」

「何言ってるの」

「もう俺は結菜を離したくないんだよ!!」

「…ありがと」



不覚にも喜んでしまう。

柊斗はこういうこと普通に言っちゃうから。



「じゃあ行ってみよう…か」

「よし!!決まりー!!」




うぅ~…ヒロにバレたらキレられるだろうな。

絶対気づかれないようにしなくちゃね。