あたし柊斗のアパート行くまで知らなかったんだけど
「柊斗、送ってくれなくても大丈夫だよ?」
「なんで?」
「だって…あたしの家と反対方向じゃん。遠くなっちゃうよ」
てっきり同じ方向だから、たまたま送ってくれたってずっと思ってたんだ。
それにお見送りしてる時、柊斗反対に戻って行かなかったから。
「いいんだよっ。俺長く結菜と一緒にいたいし、好きでやってるんだから」
「でも帰り大変じゃん…」
「結菜!俺は何言われたって送っていくから…わかった?」
「…わかった。ありがとう」
よし。いいこいいこ。とでも言うかのように
頭なでなでしてきた。
柊斗って好き好きってすごい積極的に言うけど
こういうのはさり気なくやるんだよね。
あと、さり気ない優しさにもキュンてくる。
あたしも今まで以上に柊斗に優しくしよ。
2人で他愛もない話しをしながら歩いてたら
あっという間にあたしの家に到着。
もうちょっと一緒にいたいな…
そんなこと思ってか、なぜか柊斗の手をぎゅっと
握る強さを少し強くしてしまった。
…今度は思ったことが行動に出ちゃったよ。
「結菜…どうかした?」
柊斗がものすごく優しく聞いてきた。
「え?!あっ!!もうちょっと一緒にいたいなんて全然思ってないよ!!うん全然!!」
きゃーーーー!!また何を言ってるんだ!!このお口!!
はい!お口にチャック!お口にチャーーーック!

