柊斗と手をつないで…
そう言えば自然と恋人つなぎになってる。
柊斗がその手をたまにぎゅってするのが
なんか好き。
そのつないでる手を見ながらあたしは微笑む。
大好きな人と手をつなぐってこんなに幸せなんだね。
幸せを噛みしめながら校門を出たら
「柊斗!!!!!!!」
--ビクっ
怒鳴ってるような…女の人の声がした。
さっき柊斗って言ってたよね?
恐る恐るその声の方を見たら
--バコーーン!!!!!!
あたしは驚きのあまり目を見開く。
だって…
「いってぇーなぁ」
柊斗がなぜかバッグで思い切り殴られたから。
これはどういう状況でしょうか…
「当たり前でしょ!!退学届書いたってどういうこと?!」
女の人が…ってあれ?
この人どっかで…
あぁ!!あの時だ!!
あたしがシュークリームを作って、柊斗に持って行った時に
柊斗の部屋から出てきたキレイな女の人。
これ…あたしがいたら修羅場になるんじゃ…
「うっせぇなぁ。辞めねーよ」
「どういうこと?!」
「だから退学届も出してないし、ちゃんと明日から学校行く」
「あら!!そうなの?!それなら安心だわ」
安堵の表情を見せたキレイな女の人。
そしてあたしの方に視線を持ってきて…
「…この子って…」
--ドキっ!!
どうしよう。あたしに気づいた…
って、柊斗の真横にいるから当たり前だけど。
修羅場はやだ…修羅場はやだ…
あたしは怖さのあまりに目をぎゅって閉じる。

