それにさっき柊斗が『結菜』って呼んでくれた。
…それだけでも嬉しいっ。
「結菜ー大好き愛してるぅー」
もう堪能するかのように上を向きながら言ってる。
あたしはそんな柊斗を見てるだけでも幸せな気分。
だってついさっきまで冷たくて怖かったんだもん。
ほんと元に戻ってよかった。
「柊斗、学校辞めないでね?」
上を向いてた柊斗がばっと顔をあたしに向けて
「当たり前じゃん!俺ずっと結菜に止めてほしくて、正直来ないかなーって思いながらこのベンチに寝転がってて、ほんとに来たから夢かと思った」
「そうだったんだ…でもあたしが止めなかったら辞めてたの?」
「…あぁ。そうだな」
それを聞いてちょっと冷や汗が出る。
退学届破ってよかったと心から思った…
それを知ってか知らずか柊斗が
「謹慎中にさ、結菜メールくれたじゃん?俺あの時、返したくて返したくてうずうずしてた」
これ見てってあたしにスマホ見せてきて
その画面には
「え…全部?」
あたしが送ったメールが全部保護してある。
全部全部に鍵マークがついてる…。
「もう嬉しくてさ!シュークリームもおいしかったよ!ありがと結菜」
柊斗は愛しそうにあたしの頭をなでなでした。
あたしはその柊斗の一言一言が嬉しくて
「うぅ…柊斗ぉ~…」
涙腺崩壊しました。
「…何泣いてんだよ?そんなに保護されてるのやだった?」
あたしはものすごい勢いで左右に首をぶんぶん振って
「違う…うれしくて…柊斗が元に戻って…」
ほんとに嬉しいんだ。どんな柊斗も好きだけど
こういう無邪気な柊斗が大好き。

