--ガラっ。
「横橋ちょっといいか?」
そうあたしを呼んだのは大樹先輩。
周りはあの大樹先輩がきたからってざわざわしてる。
「きゃーー斉藤先輩」
「かっこいいーーーーー」
相変わらずの人気ぶり。
呼ばれたあたしは
「……」
何も言わずに机を立ち、先輩の方へ向かう。
「どうかしました?」
「ちょっとついて来て」
そう言われたから先輩の後をついて行って
空き教室にたどり着いた。
先輩とあたしはそれぞれ椅子に座る。
大樹先輩がゆっくりとあたしの方を見て
「横橋…あのさ」
あたしは先輩が何かを言うのを遮って
「先輩!よかったですね!恋叶ったんですか??」
「え?」
先輩はあたしを唖然と見ている。
「あたし見ちゃったんですよね。大樹先輩と桃ちゃんがキスしてるとこ」
「……」
「あたし先輩が桃ちゃんのこと好きって前から知ってましたよ!」
「あのさ」
「でも、人がキスしてるとこ見るのはちょっと…ビックリしたというか…あたしには刺激強すぎましたね…へへ」
あたしはマシンガンで思った事を淡々としゃべった。
そしたら先輩が深いため息をついて
「お前ちゃんと俺の話を聞け」
一瞬、しまったって思ったけど
あたしは「はい」と言って先輩の話に耳を傾ける。
一体何の話なんだろう。

