あぁ…なんかそれって都合よすぎだよね。
あたしは柊斗の気持ちに答えられてないのに…
それなのに失いたくないだなんて。
そんなこと考えてたらあたしから黒いオーラが…
「なんかあったか??」
先輩もそれに気づいたようで心配そうに聞いてきた。
「へ??あっ!なんでもないです!早くチョコバナナ食べたいなぁって」
「そんな食べたかったのかよ。じゃあ早く行くぞ」
大樹先輩はさっきよりも足早に歩き出した。
あたし…そんな食い意地はってないんだけどね!
それより極力黒いオーラを放たないようにしなくちゃ。
あたしたちは模擬店のある外にでた。
いろんな食べ物のいいにおいがして、よだれ出そうだよ~。
ここを例えるならば天国だろうね。
「いらっしゃいませー」
目的のチョコバナナのお店に到着。
きゃほーーおいしそう!!
「2つください」
大樹先輩2つも食べるの?!食欲旺盛だな!
「あっじゃああたしは1つで」
「お前は買う必要ないだろ」
「えっ?!…あたしも食べたいです!!!」
何を言ってるんだ先輩。あたしだけ除け者かい?!
「だから俺が2つ買ったろ。」
あたしはハッとした。
「大樹先輩2つって…」
「お前のと俺のだよ」
「買ってくれるん…ですか…?」
「あぁ、回ってくれたお礼」
回ってくれたお礼ってあたしも1人だったから助かってるのに。
あたしは申し訳なさそうに
「ありがとうございます」
ほんとに申し訳なくなってしまって俯き加減に言った。

