--帰り道。
放課後言われた通りにあたしは柊斗と帰ってる。
あたしは柊斗にほんと甘いよね…!!
でも柊斗ってなんか憎めない…そんな感じがするんだよ。
「結菜っち」
そう言って柊斗はあたしの手をとった。
…また手をつなぐの?!
柊斗って手つなぐの好きだよね。
そんなこと思っててもあたしは素直に受け入れてた。
「結菜っちさ、いつからあいつのこと好き??」
「え…」
あたしはつい最近好きかもって気づいた。
でも恋にしてはなんか苦しすぎるなって思ってる。
「あたしは…つい最近かな?」
「ふ~~ん。じゃあ俺にもまだ全然チャンスあるね!!」
ちょくちょく思うけど、ほんとは柊斗本気なのかな。
「柊斗さ、あたし大樹先輩が好き…なんだよ??」
「知ってる。だけど俺は諦めないっ」
柊斗はつないでる手をギュッと強く握った。
…ドキーーン!!!!
やっぱりまだあたしは手をつなぐの慣れてない…!
は、恥ずかしいって!!
「でもこれからも…」
そう言いかけたら
「これからもそうかもしんないけど。でも俺にもわかることは、これから先もずーーっと俺の気持ちは変わらないってことだから。だから俺は真正面からぶつかるだけ」
「柊斗…」
そう言われて、あたしの中で何かが揺れ動いた感じがしたけど…
あたしは大樹先輩が好きなんだ。これからもきっと。