かぶった!「あくび」恋愛サイン!
ハルナはため息混じりに、つぶやいた。
「どうして好きって言えないんだろう・・・」
布団に仰向けに転がって、携帯に保存しておいた片思いのキサオの写真を見つめている。
その時、着信があった。
知らない番号だ!
誰からだろう?
間違い電話かな?
「はい」
とりあえず出てみた。
「こんばんは、ハルナ。また、彼のこと想ってたんでしょ?」
それは、ちょっと笑っているような、明るい女の子の声のようだった。
「なんでわかるのぉ?」
あまりに図星なので、素直に認めてしまった。
「わたしはキューピッドのエマ。あなたに恋のアドバイスをしたくてかけてます!」
「なんか素敵!いたずらでもメチャ嬉しいよぉ~。だってさぁ、わたし今、ハンパない片思いしててさ、毎晩胸が破裂しそうなくらいなんだからさぁ!」
「知ってる知ってる。上から見ていてじれったくて仕方ないくらいよ!!」
エマはまた笑った。
「あなたがもしも、ホントのキューピッドだとしたらわかると思うけど、どうしてあたしって片思いばっかりなの?教えてくれるぅ?」
「その答えは、とってもシンプル。ハルナ、もう少し自信を持ちなさい。そうすれば、あなたは今すぐにでもラブラブになっちゃうはずよ」
「さすがにキューピッドさんだわ、簡単にいいますね~。現実は、そう簡単じゃないし、だいいちね、好きって云って拒絶されたらショックじゃない?」
「じゃぁ聞くけど、好きって云って、OKって言われたら?」
「当然、ハッピー!って感じでしょ」
「そう、そっちの方を、信じて相手に好きって云えばいいだけよ。それが、自信を持つってことね」
「まぁ、そうなんでしょうけど、それが出来ないからさ、あたしはこうして毎晩、こうして胸をキュ~っと締め付けられてるんじゃない・・・」
「いい、よぉ~く聞いて、明日の朝目覚めて、他のことは全部忘れていても、これだけは覚えていて!」
「うん!そういうなら多分、覚えとくけど・・・」
「あなたがもし、好きな相手と一緒にいる時に、あなたがあくびをして、それに被るように相手もあくびをしたら。それは、あなたと相手の気持ちがシンクロしている強烈なサインなの!」
「へぇ・・・。シンコロ?」
「シンコロじゃなくって、シンクロよ!同調、つまりふたりの気持ちが繋がっているってことなの」
「ほう・・・。あくびでわかるの?」
「イェス!」
「あたし頭があんまり良くないんだけど、わたしのあくびにつられて相手もあくびをしたら、ラブラブってことかな?」
「正解!忘れないでね。そうすれば、ハルナの片思いは即両思い間違いなしだからね!」エマははっきりとした口調で云った。
翌日、ハルナはバイト先のファーストフードの休憩室で昨夜の夢のような現実のような電話の内容を思い出していた。
あれってあたしの願望が見せた妄想よね・・・やっぱ。
そう、確かあくびがどうのこうのって云ってたっけ?
そこへ、キサオが入ってきた。
「ハルナちゃん、おつかれ!」
明るく云って、ハルナの隣に座った。
ハルナは内心、ドキドキで挨拶以外、口にできないモードに突入してしまった。
「おつかれさまですぅ」
「ハルナちゃんて、あんまりしゃべんないタイプ?」
「はい、そうかな」
「そうなんだ、子供の時からおとなしい子だったの?」
「わりと・・・そうかも」
そう云った直後、不意にハルナは大あくびをしてしまった。
それにつられるように、キサオも大あくびをした。
ハルナを想った。
これって、あれじゃなかったけ?そう、二人はシンコロじゃなくてシンクロしてる?
ラブラブ!
一瞬ハルナの胸に電流が流れたような感じで痺れた。
「先輩って、もしかしてアタシのこと好きじゃないですか?」
自分でも、自分の口を疑った。
ハルナは、よくもまぁ、ストレートにそんな言葉が云えたものだと、驚いた。
「バレた?」
キサオは、笑ってハルナを見た。
ハルナはため息混じりに、つぶやいた。
「どうして好きって言えないんだろう・・・」
布団に仰向けに転がって、携帯に保存しておいた片思いのキサオの写真を見つめている。
その時、着信があった。
知らない番号だ!
誰からだろう?
間違い電話かな?
「はい」
とりあえず出てみた。
「こんばんは、ハルナ。また、彼のこと想ってたんでしょ?」
それは、ちょっと笑っているような、明るい女の子の声のようだった。
「なんでわかるのぉ?」
あまりに図星なので、素直に認めてしまった。
「わたしはキューピッドのエマ。あなたに恋のアドバイスをしたくてかけてます!」
「なんか素敵!いたずらでもメチャ嬉しいよぉ~。だってさぁ、わたし今、ハンパない片思いしててさ、毎晩胸が破裂しそうなくらいなんだからさぁ!」
「知ってる知ってる。上から見ていてじれったくて仕方ないくらいよ!!」
エマはまた笑った。
「あなたがもしも、ホントのキューピッドだとしたらわかると思うけど、どうしてあたしって片思いばっかりなの?教えてくれるぅ?」
「その答えは、とってもシンプル。ハルナ、もう少し自信を持ちなさい。そうすれば、あなたは今すぐにでもラブラブになっちゃうはずよ」
「さすがにキューピッドさんだわ、簡単にいいますね~。現実は、そう簡単じゃないし、だいいちね、好きって云って拒絶されたらショックじゃない?」
「じゃぁ聞くけど、好きって云って、OKって言われたら?」
「当然、ハッピー!って感じでしょ」
「そう、そっちの方を、信じて相手に好きって云えばいいだけよ。それが、自信を持つってことね」
「まぁ、そうなんでしょうけど、それが出来ないからさ、あたしはこうして毎晩、こうして胸をキュ~っと締め付けられてるんじゃない・・・」
「いい、よぉ~く聞いて、明日の朝目覚めて、他のことは全部忘れていても、これだけは覚えていて!」
「うん!そういうなら多分、覚えとくけど・・・」
「あなたがもし、好きな相手と一緒にいる時に、あなたがあくびをして、それに被るように相手もあくびをしたら。それは、あなたと相手の気持ちがシンクロしている強烈なサインなの!」
「へぇ・・・。シンコロ?」
「シンコロじゃなくって、シンクロよ!同調、つまりふたりの気持ちが繋がっているってことなの」
「ほう・・・。あくびでわかるの?」
「イェス!」
「あたし頭があんまり良くないんだけど、わたしのあくびにつられて相手もあくびをしたら、ラブラブってことかな?」
「正解!忘れないでね。そうすれば、ハルナの片思いは即両思い間違いなしだからね!」エマははっきりとした口調で云った。
翌日、ハルナはバイト先のファーストフードの休憩室で昨夜の夢のような現実のような電話の内容を思い出していた。
あれってあたしの願望が見せた妄想よね・・・やっぱ。
そう、確かあくびがどうのこうのって云ってたっけ?
そこへ、キサオが入ってきた。
「ハルナちゃん、おつかれ!」
明るく云って、ハルナの隣に座った。
ハルナは内心、ドキドキで挨拶以外、口にできないモードに突入してしまった。
「おつかれさまですぅ」
「ハルナちゃんて、あんまりしゃべんないタイプ?」
「はい、そうかな」
「そうなんだ、子供の時からおとなしい子だったの?」
「わりと・・・そうかも」
そう云った直後、不意にハルナは大あくびをしてしまった。
それにつられるように、キサオも大あくびをした。
ハルナを想った。
これって、あれじゃなかったけ?そう、二人はシンコロじゃなくてシンクロしてる?
ラブラブ!
一瞬ハルナの胸に電流が流れたような感じで痺れた。
「先輩って、もしかしてアタシのこと好きじゃないですか?」
自分でも、自分の口を疑った。
ハルナは、よくもまぁ、ストレートにそんな言葉が云えたものだと、驚いた。
「バレた?」
キサオは、笑ってハルナを見た。