コンコン・・・


ばあ様の家のドアを2・3回ノックすると中からかすれた声が聞こえてきた。


「誰だい?こんな時間から、何の用じゃ!?」



「私達です!小鈴と楓ちゃんです!」


ドア越しに聞こえて来た声に少し大きめの声でばあ様に聞こえるように返事をする。



すると、ドアが開き中からばあ様が顔を出した。



「小鈴と楓か、こんな時間から何かあったのかい?」



「はい、朝早くからすいません。
あの夢を見てしまったので…………。」




そう言うと、ばあ様は少し目を見開いて、


「早くお入り!」


そう言って、家の中に入って行った。