なんて…のんきなことを考えていた。
名前だけでも知りたいなー。
あ、そうだ!名札を見ればいいのか!
ちらっ…
んー、よく見えないよぉ〜。
んー、もうちょっとこっち向いてくれれば…
もうちょっと…もうちょっと…
あ!
遠藤
遠藤くん
「なに??なんかついてる??」
ぎくっっっ!!
ば…ばれたぁ…
「いや、、、そのぉ…名札って…右左どっちにつけるんだっけなぁ?って思ってぇ……」
おかしい、わたし。
左に決まってんじゃん。どうしよう
絶対引かれた。
不安気に遠藤くんの顔を覗き込んだ。
「僕もよくわかんないんだ。どっちでもいいんじゃない??
あ、でも右につけたら僕とお揃いだよ。
小野さん」
え///
「じゃ…じゃあ右につけようかな…」
名札を右に付け替えた。
って…なんでやねん!
遠藤くん思いっきり左に名札つけてますけど?!右じゃないじゃん!
「遠藤君…右につけてみたけど、お揃いじゃないよ?」
「違うよ、小野さん。」
遠藤君は、私の名札を左側に付け直した。
胸に手があたる。
恥ずかしい///
「僕からみて右ってこと」
「そっかぁ…ありがとう。」
…やっぱりおかしい。
これじゃあ、全校生徒みんなお揃いだよ…!
