私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



『何笑ってるのよ!』


『あぁ別に気にしないでください』


『っと、とにかくそこに座っていいのは薫様だけなの!!』


『そうよ! あなたみたいな人は座っちゃいけないのよ!!』


『ふぅ~ん、でも、その薫様って人は今はいないんでしょ?』


『『『『っ』』』』


『だってあなたたち、さっき「薫様の席"だった"のよ」って言ったでしょ? "だった"ってさ過去形でしょ?』


『それは……!!』


『てか、私に言われても困るし、この席に座れって言ったのあなたたちの担任だってさっき言ったでしょ? 文句があるなら担任のまっちゃんに言ってくれない?』


私にガミガミ言われてもね〜?
じゃあ私にどうしろって言うのよ。


『『『『っ』』』』